痛みの原因の筋肉を的確に捉える

その筋肉に対して刺激を与えて治療をするんですが、固まっている筋肉を的確に３割の弱い刺激で与えても、皆さんは目一杯の力で押さえられていると感じられるみたいで、”かなり優しく押さえていますよ~”というと、皆さんびっくりされます。

そして、固まった筋肉が緩んでくるまで押さえ続けます。押さえ続けていると、痛く感じていた箇所が痛くなくなってきて、気持ちよく感じるように変わってきます。その時に僕自身が刺激を緩めたわけではなく、押さえられていた筋肉が緩んできたことで痛くなくなってきたんですよ！というと、その時にも驚かれます。

そして、押さえていた箇所が緩んでも、他に痛みを起こしている原因の筋肉があるので、その箇所を押さえると再び痛く感じられます。押さえ続けていると筋肉が緩んで痛みが和らいでくる。というのを繰り返して治療をしていきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

硬結弛緩療法は簡単に言うと、硬く固まって伸び縮みしにくくなった筋肉を緩めて、伸び縮み出来る正常な状態にすることで、血行が良くなり痛みが消えていくという考えで行っている治療法です。

マッサージ、指圧に似ている！

他の治療で代表的なものでいうと、マッサージです。
硬結弛緩療法はマッサージ、指圧の施術方法とは似ているので、マッサージと比較してみようと思います。
ただ、マッサージを批判する訳ではなく比較しやすいので、取り上げさせていただきます。

マッサージでも同じように筋肉に刺激を与えて緩めるんですが、筋肉に対して的確に押さえるんではなく、気持ちいいように押さえる事で、リラックスしてもらうんです。その時は気持ち良くても、時間が経つと痛みが戻ってくるのは、筋肉が緩みきっていないからです。
しかも、的確に押さえる事をしてもらえないから、受けられる方はもっと強く押してもらうことを望まれます。
強く揉んでもらうとよく効いている感じになりますが、筋肉へのダメージは相当なもので、後で揉み返しが起こることがあるんです。

強めの刺激が好きな人は貧血にご注意を！

当院に強い刺激が好きな方が来られることがあるんですが、そういった方にも強い刺激を与える事は致しません。
今まで強い刺激を求められた方は、筋肉の状態はかなり固く固まっているので、軽い刺激でも結構からだに響くような刺激を感じられます。
しかも、そういった方に多いんですが、軽い刺激で２~３分の施術をしただけで貧血を起こされたり、冷や汗をかいて気分が悪くなられる方もおられます。
これを読まれると皆さんは怖いと思われるかもしれませんが、お体の状態や反応の早い方では、起こりうる反応なんです。

だから、いつも皆さんにお伝えするのは、筋肉は何層にもなっているので、表面的な筋肉をを緩めるぐらいの弱い刺激しか与えませんよ。
ただ、この弱い刺激でも施術中から、重だるいとか、力が入りにくいなどをおっしゃられる方もおられますから、初めての方のお体の反応は分かりませんので、徐々に刺激を与えていかないと、来院した時よりも症状が酷くなってしまったら、悪くなったと感じるでしょう。
なので、弱い刺激からしか与えないんですよ！とお伝えしています。


硬結弛緩療法の刺激は段階的に増やしていきます！

徐々に刺激を強めていくことで、筋肉へダメージを与えず痛みの原因である筋肉の硬結部分を緩めていき、痛みを取り除きます。

痛みを取り除くためには、初回から、3～５回ぐらいは詰めて来院することをオススメしています。